だがそれは間違いだった

まるで遠心分離機の中にいるように感じた
海峡に入ってから最初の数時間が経過したころ私は船橋に行ってキャプテンに穏やかな海流に出るにはあと何時間くらいかかるか尋ねた

「最大4日はかかる」とキャプテンは言った
彼は私たちが 砕氷船に乗っていることを思い出させてくれた
頑丈に造られてはいるが、高速で滑らかに進むようには設計されていない
私の人生において、恐らく最も長い4日間だった