そこでみんなの見方が劇的に変わりました
実際に対戦してみて「すごく強いな」と
ただここから人間側も対策をして、次の試合では5勝1敗、その次は3勝3敗と森田オセロは成績を落としていきましたが

しかしその頃から、オ セロ選手は強い危機感を持ち始めました
オ セロは「囲碁や将棋と比べると単純なゲーム」という誤解をずっと受けてきましたが、実際にはそんなことはまったくありません
確かにゲームの持つ総変化数(※)だけで見れば、囲碁や将棋ほどではないのですが、そもそも「人間には絶対に経験し尽くすことのできない広さ」という意味では、その比較は意味がないんです

※総変化数:そのゲームで出現し得る盤上の変化手順の総数
おおよそオ セロは10の60乗、チェスは120乗、将棋は220乗、囲碁は360乗とされている