先ほど私は「聞き手の主観の前に投票結果は無力だ」と述べましたが、これは上記の機能と矛盾しません。
どういう事なのかと申しますと、「他者に薦められる」という機能は、既に自分自身の“ナンバー1”を
見出している人を翻意させるためのものではなく、まだ作曲家の楽曲をよく知らない人に対する手引と
なりうるからです。吹奏楽曲はコンパクトな作品が多いとはいえ、全作品を網羅するのは(たとえ一人の
作曲家であっても)非常に骨が折れる作業です。また、管弦楽や鍵盤楽曲に比べ「これが名曲である」と
いう共通認識も希薄で、○○作品集という形でのCDリリースも少ないため、ビギナーにとっては手を
出しにくい分野でもあります。そうした環境であればこそ、このスレの存在意義も少なくないと言えるの
ではないでしょうか。

前置きが長くなりました。そこへいくと川口氏への投票はあまり意義あるものとは思われません。
氏の作品は短いファンファーレのみで、1日と言わずに聴けてしまいます。また、作品は1枚のCDに
まとめられていますので、敢えてこのスレで“ナンバー1”を決める意味があるのかと言う疑問も生じます。
どの曲が“ナンバー1”であるかは、最終的には聞き手の判断によるからです。繰り返しになりますが、
氏の作品は1枚のCDで、尚かつ数分で網羅できます。この条件では、手引としてのスレの機能も発揮できず、
投票自体が随分と内輪なものになってしまいはしないでしょうか? 
ここのスレがどれだけ影響力があるか、私自身にも解りません。大して役に立っていない可能性もあります。
しかし、それでも出来うる限り意義のあるものとしていきたいし、またそうであってほしいと思います。

以上が川口真を除外させて頂いた理由です。長文にお付き合い頂き誠にありがとうございました。
ご理解を頂ければこれに勝る喜びはありません。