心神耗弱説

陽子は教師になると決意したときは腰かけなんてこれっぽちも考えてなくて
おびただしい数になるであろう教え子の人生に責任を持つ覚悟で
師範学校に入ったはずなのに、やめるときになって
このまま続けてたら教え子の数はすごいことになりますよね?
私には多すぎると思ったんですと寝言を言った

愛娘が死にかけているのに、正装に着替えて娘を抱き上げて家族写真を撮影
(撮影したのは医者らしい)

ほかの描写では戦争をさんざん批判しておきながら、夜にうなされる茂樹兄さんの寝言を聞いたあとに
あの戦争は歴史的に間違ってたとは思わないと言い出す陽子