>>524
> 軍はダメだが、警察なら良いってのが凄いな

軍は国際交戦規約などの国際法や国際条約で様々な点で縛られているからな
警察は単なる内務治安組織だから個々の国で自由に決められる裁量範囲が軍よりもずっと大きい

だから逆に、軍の兵力不足のために警察を動員すると国際法違反になり
動員された警察官が敵に捕縛された場合に警察官の行動はスパイ行為と看做されて
捕虜の地位に関するジュネーブ条約に基づく保護を受けられず処刑されても文句を言えないケースがあるので注意が必要

例えばだが、繁華街の映画館にどこかの国籍を持つ永住権所有者が何人か自動小銃を乱射して観客を人質にして立てこもり
「我々は○○人民共和国陸軍特殊戦師団△△部隊の兵士であり、ここに日本国に対して宣戦布告する」と宣言して○○国がそれを認めた場合、
これの鎮圧のために警察のSATを投入すると日本の側が国際法違反になりかねないし、
SATなど投入した警察官が敵に捕えられたら問答無用で処刑されても文句は言えない可能性がある
(警察官を戦争に投入する場合は私服刑事は論外で、制服警官を投入する場合も具体的な制服を交戦相手国に予め通告する必要がある)

また、この実際上はテロリスト連中が最初の劇場制圧段階で観客多数を死亡させていたとしても、
彼らを捕らえた場合に日本の刑法に基づいて殺人犯として裁判にかけて死刑には出来ず
国際法上の戦争捕虜として処遇せねばならない可能性が高い

というわけで軍の扱いというのは大変に面倒というか国際法で様々に縛られてるんですよ