>>99 の続き

涼次「なるほど。そうか」
鈴愛「涼ちゃん!何や?いい考えがあるんか?」
涼次「うん。あのね、鈴愛ちゃん。映画はチームで作るんだ」
鈴愛「チーム?」
涼次「うん。それでね。加藤さん!ちょっとこっち」
恵子(小西真奈美)「加藤恵子です。よろしくね!」←ここでは緑女ではないw ふつうのADみたいな格好で
涼次「加藤さんは、放送作家を目指していて、いまウチで脚本の修行をしてる。今回の作品では、
   絵コンテを担当してもらっている」
鈴愛「絵コンテ?」
花野「ココンタ?」
律「カンちゃん、ココンタやない。それ狐や。そやなくて絵コンテや」
花野「エコンテ、とは?パパ」
涼次「絵コンテっていうのはね、カンちゃん。撮影前にこのお姉さんが描くたくさんのイラストなんだ。
    (鈴愛に向かって)映像の設計図とも言われてる」
鈴愛「設計図!!!」
涼次「僕らの映画では、まず、脚本家がきっちり脚本を書いて、加藤さんに絵コンテ起こしてもらうん
  だけど、アニメとかだとまず絵コンテを作って、それから脚本、そしてアフレコっていうパターン
  もあるんだ。加藤さんはもともとそっちのプロでね」
律「あ。鈴愛のアイディアを絵コンテにして、そして漫画へ・・・」
涼次「漫画でいうとネームかな?ただひとつ問題があります」
鈴愛「なんや?」
涼次「絵コンテは、1枚がスクリーン1画面なんだ。ネームと違って、コマの大きさ、という概念がない」
鈴愛「あ。そっか」
涼次「そこで、萩尾さん」
律「はい」
涼次「加藤さんがラフな絵コンテを作るかたわらで、ネームを起こしてくれませんか?コマ割りも考えて」
鈴愛「それや!律のコマ割りには定評がある。原作のある作品なら右に並ぶ新人はおらん、とまで言われとる」
涼次「じゃ、加藤さん。ここに鈴愛の創作ノートがある。これだけじゃ何のことかわからんけど、鈴愛の解説
 を聞きながら、絵コンテ作って!」
恵子「はい!」

<こうして、鈴愛のアイディアを恵子さんが絵コンテにしてその側から、律くんがネームにするという共同
作業が始まったのです>

完成したネームを読む鈴愛
鈴愛「すごい!これや!私の頭にあったイメージどおりや!」