このドラマについて「スズメには敵が居ない、そんなの都合が良すぎる」
ってことも言われてたようだが
実はスズメにとっての敵って「人」ではないんだよね
敵が人であれば、その相手との関係を切ることで対処が可能で
ドラマ内にも実際カンちゃんが転校で人間関係を切って逃げる描写があるけど
しかしこのドラマで設定されてるスズメの敵は
「時代」とか「社会」とか「空気」なのよ
敵が人である場合と違い、そこから逃げるってことは個人では不可能だから
そこでスズメは「アイデア」でそれらと折り合いをつけることにするわけ

理不尽な「時代」「社会」「空気」の中でどうにか生きるしかないという
団塊ジュニア氷河期世代という特異な存在をターゲットにして
よく考えられたドラマになってるのがわかる
このドラマ、スズメ視点で個人の小さい範囲のことを描きながら
本当はそういうスケールの大きな構図を設定してあって
細かいワンフレーズ、ワンシーンにこだわってるとそこが見えてこないんだよな