>>380
航空管制からは離着陸時を含めに「タービュランス」などの言い方で警告される。
しかし実際には運航前ブリーフィングでデスパッチャーから航路に対する気象状況などの説明を受け、キャプテンが端末から自身で状況を確認し運航計画を承認する。

今回のは航空管制用の無線ではなく、カンパニー無線という社内電話みたいなもの。
こっちは航空業務に関わる社内通信を行うもので、航空機の運航に関わることからお客様からの乗り継ぎに際しての要望までいろいろな内容を執り行う。
もっぱら日本語で行われるので、今回の演出で日本語だったのは問題ない。
カンパニー(地対空)無線の周波数はその空港に対して通常1chしかなく、他の便も運航してるわけでその通信を阻害する可能性のある冗長な通信は避けるべきということ。
例えばその空港に離発着予定がなくても近隣を通過中の自社他便から緊急を要する通信も考えられる。

一か八かといえば北海道の某空港向けの便が有名だけど、あれはあくまでも到着地に濃霧発生の可能性があるってだけだから、今回の番組みたいに台風が接近し危険が考えられるところへ向かうのとはちょっと違う。
またあれだけ揺れてると機内で打撲とか擦過傷、手荷物の落下とか発生する可能性も高い。
あと重大インシデント指定条件14項にも当たってるか…
http://www.mlit.go.jp/common/000164730.pdf

今回の脚本はスポ根とかのノリで「頑張れば無理もできる」的な感覚で書いたんだろうね。
でも電車やバスもそうだけど、安全第一で運航するのが当たり前。
架空の会社ならまだしも、実在の会社名を出して行うと云うのは、脚本家がそのあたり理解していないのではないかな?