>>24
「格差」視点で作ってはいない
振込詐欺はただの犯罪レベルに留まらず格差社会の歪みが生んだいわば必然的な社会現象だと読み取れるような作りになっている
それはドキュメンタリー部分があるからで少年院に収監されてる受け子の少年たちのインタビューとその子たちを補完するドラマがリンクして社会の末端まで毛細血管のようにこの犯罪が浸透している事を実感させる

悪の素質があるわけでもない若者や少年たちがかけ子や受け子になるのは水が高い方から低い方へ流れる必然のような絵を組織側が描いて見せるから
それは今の社会で儲けたり小遣いを稼ぎたいと思う彼らにとってこの社会で課せられているハンデ(格差)に対して有効なアドバンテージとなると納得するから

つまり組織側は誇張などせずありのままの社会を見せて、頑張っても財力にも才能にも恵まれないハンデを持つ者が唯一抜け出す方策だと提示する
その社会の現状に説得力があるから、というより真実そのものだからこの犯罪に次から次へと群がるのだ

いわばこの犯罪の構造自体が需要と供給で成り立っている
半グレ集団も一見違うように見えるがシノギの構造は同じ