DeNAが減損処理した事業の中に、有名起業家の前田裕二氏(36)が創業したライブストリーミング企業「SHOWROOM」が含まれている。

 早大卒業後、外資系投資銀行に就職した前田氏が転職先のDeNAで立ち上げたのが、SHOWROOMだ。幼少のころに両親が他界し、小学校6年生から弾き語りをして生計を立てていた原体験から、SHOWROOMを起業したという前田氏は創業後、新進気鋭の起業家として注目を集めた。

知名度が上がる一方で、本業は苦しい状態が続いているという。

 SHOWROOMの決算公告によると、23年3月期の当期純損失は12億円超のマイナスで、累積損失は53億円にのぼる。

「SHOWROOMはDeNAが20年7月に一部株式をカルチュア・コンビニエンス・クラブなど複数の会社に譲渡したことで、DeNAの連結子会社から外れ、議決権株式の割合が20%以上50%以下の持分法適用会社となっていました。DeNAは事業戦略の変更などにより当初投資した金額の回収が難しい事業の減損処理をしていますが、SHOWROOMに関する投資損失は59億円ほどを計上しています。SHOWROOMは事業を継続していますが、経営が危機的状況にあるのは間違いないでしょう」(経済ジャーナリスト)

 ライブストリーミング事業は、Pococha(ポコチャ)、BIGO LIVE(ビゴライブ)、17LIVE(イチナナ)、Uplive(アップライブ)など競合がひしめき合い、レッドオーシャンと化している。SHOWROOMに勝算はあるのか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/62ae0964e9c6bae5b41879688c39073e75cccd71
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