スピリットと9FクオーツGS、この2つのシリーズは対になっていたと思うね。GSは「最高の普通」だったけど、スピリットは「普通の普通」とでも言うか。日本的な「安くて良いもの」志向という価値観を体現していた。言わば、セイコーの「保守本流」。
この2つのシリーズの現状をセイコーの無為無策の結果だと切り捨てるのは簡単だけど、腕時計の世界も大きく変わったんだなあとも思う。

スピリットと言えば、昔ある地方の時計屋さんがチタンで10気圧防水のモデル(一体デザインのバンドのモデル。時計好きにはウケない)をブログかHPで「遠洋漁業の乗組員の方に人気。当店のロングセラー」みたいに紹介していたのが話題になってたな。