エアロスペースには「やりすぎ」がない。「何をやるべきか」をわかっている以上に、「何をすべきでないか」をわかっている。
何かをしないということは、決して怠惰なのではなく、「それをすべきでない」というセンスに裏打ちされている。「それをやると、台無しになる」ことがわかっている。
すべきことだけをやり、すべきでないことはしない。
その高度なセンスは、「手を加える」部分という以上に、「手を加えない」部分に発揮されている。