514 :フェニキアの末裔 :2006/01/12(木) 00:04:29 0
マリ帝国のアブ=バカリ2世(Abu BakariU)の西方航海ですよね。
同国が地中海諸国と黄金貿易で繁栄していたころ、交易先の新規開拓が目的らしいのですが、
弟のカンカン=ムサに譲位して自ら船団を組み、1307年(1311年説もあり)に大西洋を西に出航、
その後戻ることはなかったという記録らしいです。

ちょっと調べてみたらアブ=バカリ2世以前にも、ムスリム航海者が大西洋を横断したとの
記録が存在するようです。2例見つけましたがまだ他にもあるかも。

@ 889年:後ウマイヤ朝・コルドバ出身のKhashkhash Ibn Saeed Ibn Aswad
       (読みはハシュハシュ=イブン=サイード=イブン=アスワドでいいのかな)が
       同年にスペインのパロス港を出港、大西洋を西へ航海し、
「未知の領域」Ard Majhoola(アルド=マジュフーラで合っているかな)に上陸。
       莫大な財宝を携えて帰国した、との記録。
        地理学者アル=マスーディ(871〜951)の地理書に航海の記述が、および世界地図に
       「闇と霧の大洋=大西洋」の西方に陸地・アルド=マジュフーラが描かれているとのこと。



515 :フェニキアの末裔 :2006/01/12(木) 00:12:35 0
A 999年:やはり後ウマイヤ朝・グラナダ出身の航海者イブン=ファルーク(Ibn Farrukh)が
       同年2月にKadesh(現在のカディス港?)を出航、大西洋を西へ航海。
       ガンドことカナリア諸島へ立ち寄ってからさらに西進、「二つの島」に上陸。
       それぞれCapraria,Pluitana(カプラリアとプルイタナ?)と命名。
       同年5月に帰国した、との記録。

新大陸の土産物や現地人について記述があったらサイコーなんですが。
詳しい方、ご存知でしたらご教授下さいな。