>>894
確かにオランダ船は南アフリカの喜望峰から緯度を保ったまま東へ進み、オーストラリアの
手前で北上する、いわゆるブラウウェル・ルートで東南アジアに到着するのが通例。
便利で早い反面、油断するといつの間にがオーストラリアで、サンゴ礁に激突し沈没というのが、
オーストラリア西岸の難破で多いパターン。往路だから帰路より中国の物を積んでいる可能性は低い。

ただしヨーロッパへ戻る際にオーストラリアに漂着してしまった船も実際にあって、
1628年に西オーストラリアで座礁したフィアーネン(Vianen)号の場合だと
バタビアで中国から荷物を積み込んで帰路についたものの、強い向かい風で南に流され、
西オーストラリアのバロー島で座礁。船を軽くして離礁するため、せっかく仕入れた
香辛料や銅のインゴットを大量に投棄したという。
https://en.wikipedia.org/wiki/Vianen_(ship)