現在の雲南省南部・四川省西部・青海省南端にあたるカムのチベット人は
17世紀半ばにオイラト部のグシハンによって征服されたが
その際に多くの土地や部族がダライラマの所領として寄進された
18世紀のロプサンダンジンの乱の後に清朝がオイラト部(青海ホショト部)の支配体制を解体したために
それまでオイラトに支配されていたチベット人有力者は清朝の土司となったが
ゲルク派の寺院領には手が付けられなかったので
ラサと清朝の二重支配が清末まで残ってしまった
清朝末期から行われた西康建省運動は錯綜した政治秩序を整理しようとした試みでもあったが
実際にそれが完成したのは、土地の所有や人の支配・被支配の状況に対する徹底した調査が行われた
共産党支配以後