「現代の国際銀行家」は古代バビロンの神殿の高利貸・両替商に遡る
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 アッシリアが撤退しメソポタミア文明も終盤の新バビロニア時代に入ると、民間の銀行活動が盛んになってくる。
英国で発達した金融機関の起源ともいわれるのが、
バビロニアのユダヤ人のエジビ家(The Egibi family)や、ユダヤ系のムラッシュ家(The Murashu family)などの大地主である。
資金の貸付け、小切手、為替手形、さらには不動産ローンの買い取り、ベンチャー投資なども広く行われていた。
しかし預かった資金を貸し出しに回すということは行っていなかったようで、その為に彼らは銀行の起源としては扱われていない。
また奴隷自身がお金を借りて主人から自分自身を買い戻すローンもあった。

 ユダヤ人のエジビ家は5世代に渡り、ネブカドネザル2世の時代からアケメネス朝ペルシア王クセルクセスの支配まで続く。
エジビ家の第一世代は、ナブ・ゼラ・ウキンの息子のスラジャである。
彼らのほとんどの関心ごとは、バビロン周辺の農村地区での大麦などの商品の卸売業である。
スラジャは数人のパートナーと、利益と損益を共有して、長期的なベンチャービジネスに取り組んでいる。
そして資金と人脈も同時に構築している。後に彼の息子のナブ・アッヘ・イディンが、さらにそれを発展させていく。