いまのロシア連邦は旧ソ連の過去と決別して成立した国家だから、
国旗を帝政時代のものに戻したり、双頭の鷲の紋章を復活させたり、
ロシア正教を復権させたり、処刑されたニコライ2世を名誉回復させるなど、
むしろ伝統主義とナショナリズムに基づく右翼的権威主義だな。

クレムリンでの大統領就任式が、かつての皇帝の玉座の間で行われ、
19世紀風の礼装の衛兵や正教会の高僧が居並ぶ中で大統領に就任する姿は、
まさに現代のツァーリだと言える。