>>136
アフリカの豚のアジア系統の多くが、台湾在来系統と同じクラスタに入っているのが興味深いね。
台湾というのは、そもそもがオーストロネシア語族の源郷の地で、
彼らは台湾を出発点に船でフィリピン>インドネシア>ポリネシアと拡散していった。
そして、少なくともインド洋側ではマダガスカルにまで広がっている。
彼らが船に伴って運んでいったのはタロイモ、ヤムイモ、バナナ、ニワトリ、イヌ、そしてブタだ。
マダガスカルに及んだオーストロネシア語族の波は、実はアフリカ大陸にまで到達していて、
人間集団としてはアフリカ在来集団の海に溶けて消え去ったが、
家畜の遺伝子には彼らの到来の痕跡が刻印されているという事なんじゃなかろうか。