>>49
そうかも。文字が変わると、トッド説的な意味での社会的識字率は「半ばリセットされる」のかもしれん。
日本の明治維新も多分そうなんだよね。
草書の御家流連綿による候文から、楷書漢字カタカナ交じり文による普通文に、公用文が移行した。
これについていけない庶民が続出した。つうか、明治初期には村の庄屋でも高札を読めなかったそうな。
これが、識字率が江戸期から高かったといわれながらも、移行期危機が大正昭和にもつれ込んだ理由。
(トッドは確か政治制度と宗教に帰していたはず)

西欧の場合、手書きの筆記体が徐々に廃れていくだけなので、連続性に支障をきたすようなことは、
フラクトゥール使用地域も含めてなかったんじゃないかとは思う。
フラクトゥール→ラテン文字なんかも、実害はなかったんじゃないかね。ドイツなんかはヒトラー時代になっても弄んでいるが。