>>149
輜重船500隻のうち、1/3が張文虎の船団だと仮定すると167隻。失った船団は、
費拱辰と徐慶の船団含めて11隻だが、仮にこの11隻が張文虎の船団だけのものだとしても
損失率は6.6%。寧ろ守れたからこの程度の損失で済んだともいえるのではないか?
その前段で越軍30隻を撃破しているわけだし。

張文虎の船団の運んでいた食料は、17万石の1/3で約5万7000石と仮定
すると、1隻あたりの搭載量は約340石。損失した11隻では3740石。すると、1万560石が
投棄された計算になる。張文虎の船団の167隻のうち11隻を除く156隻に搭載されていた
食料57000石のうち10560石が投棄されたとすると、一隻あたり18.5%を投棄している計算になる。
結構な割合を投棄している計算になるが、それでも6.6%程度の損害で済んでいるのだから
守備隊は善戦した方ではないかな。もし本当に水夫や兵士が無能ならば、自分たちが帰還する間の食料分だけ
残して残り全部投棄して逃げようものだが、輸送量の8割を残して帰還したのだから、無能だとは思えないのだが

寧ろ自分の受けた印象は、張文虎、費拱辰、徐慶三名とも、あまりやる気がないのでは
ないか、というもの。三名とも結構あっさり海南島に戻っている。戻った場所が海南島だというのは、
帰還場所があらかじめ打ち合わせてあったからだと思われる。整然とした退却ぶりには有能無能以前に
やる気のなさを感じる。費拱辰、徐慶は他の場所に登場していないので不明だが、張文虎は
南宋の武将だったとあるので、元軍の余計な海外遠征にまじめにつきあう気がないようにも推測できる。
もちろんあくまで推測だが。