江戸時代の千石船は沿岸航海だから壊血病に罹りようがないが、
難破して漂流すればもれなく壊血病になった。

江戸の文化年間に三河国を出港した廻船・督乗丸が漂流し、一年以上の漂流の末にアメリカまで流れ着いた事件がある。
乗組員13人のうち生存者は3人。
当然船内では壊血病がはびこるが、生存者は「腕をカミソリで切り、傷口を蒸留水を作ったあとの濃縮海水に漬ける」というとんでもない荒療治で乗り切っている。
医学的にどんな効果があるというのか。