スウェーデンの研究者ジャンソンが、ヨルダンで行ったサンプルリサーチによると、
重度知的障害児の両親の68%が血族結婚(35%が従兄妹同士、14%がはとこ同士、18%が遠縁)である。
ヨルダン一般平均の50%よりずっと高い。更に興味深いのは、21%の子供達が、
やはり知的障害をもつ兄妹をもっている点である。その内訳は、11.3%が1人の兄妹が知的障害を持つ。
7.9%が2人の兄妹。1.5五%が3人の兄弟。そして、残りの0.5五%に関しては、本人を除いて、
家族内に4人の兄妹が、やはり知的障害を持つということである。
これは、明らかに遺伝性の知的障害の兆候である。
他のアラブ諸国でもよく似たデータが見られる。エジプトでも障害児の両親の67%が血族であり、
パレスチナのガザでも知的又は複合障害を持つ子供達の両親の血族結婚率は約7割である。