宗教学・宗教史学のキリスト教・プロテスタンティズム中心主義とターミノロジーは、1970年代から徹底的に批判され続け、克服され続けているのだけどな。
特に、エソテリシズム研究が主流となってきた2010年代以降は、各語の訳し分けもあまり機械的にはできない。
それはまたここ数年の、アフリカ西部・南部における、日系新宗教(特に日系の統一協会)やキリスト教福音派の猛烈な教線拡大とアフリカ民衆の宗教的情熱への分析のなかで、更に深まりを見せている。
いずれ、「キリスト教は一神教」「神道は多神教」「だから両者は理解しあえない」という近代日本の国家神道的ドグマは、歴史的にまったく正反対だった、それらの逆が正確な表現だった、という認識が一般化することだろう。