北アイルランドでは今も耳を疑うような風習が続いている。警察を信じない
カトリック系、プロテスタント系住民の武装組織が、薬物の密売や
反社会的行動を行った住民に対して「パニッシュメント(罰)」と呼ばれる
私刑を加えているのだ。もちろん正当な裁判は行われない。

「パニッシュメント」の重さはさまざまで武装組織に野球のバットやハンマーで
殴られたり、銃で膝や足首、腕を撃ち抜かれたりする。わざと傷を残すことで
掟破りの烙印を刻み込む。武装組織の怖さを見せつける狙いもある。