>母娘を犯せる罪
原文では「母と子と犯せる罪」・「子と母と犯せる罪」。
史実では第65代天皇の花山院が母娘同時妊娠を達成していますが、娘の産んだ皇女のみが
成人したものの、父の愛情を受けられず皇女でありながら人臣の娘に出仕し、最後は強盗に拉
致されて凍った川に突き落とされ、なんとか這い上がった物の路上で凍死し、ご遺体は犬に食わ
れるという悲劇的最期を遂げられました。

娘の産んだ子が母の産んだ子より先に産まれていたような場合、どちらを社会的秩序の上で上位
に置くといった問題が発生するために生じた「罪」であったと思われます。
『カターサリットサーガラ』には、父がある母娘の娘を、息子が同じく母を妻とした結果、姑となった
娘と嫁となった母のどちらが上位なのか分からず、混乱するという話がありますね。
近親相姦の結果ではありませんが、荀攸と荀ケも甥の方が年長でやりにくかったと思いますよ。