8月だっけ?アントワネットの暗号てやつ。気になってた記述のソースが確認出来たり、日本人著の関連本にはほぼ出てこない事実が細かく記載されてるのであれで4千円は安い。
内容も凄くてよくこんなの本国で出版出来たなと衝撃を受けた。長文になるから掻い摘んで…

・フェルゼンとルイ17世のあだ名の共通点
・想像以上にラブラブ過ぎて純愛線無さげ
・フェルゼンの嘘と妊娠期間の照らし合わせ
・マダムロワイヤルを王女とするのに、ルイ17世は何故か子供と記述。気掛かりなのは王女<王子みたいな記述も。
・ルイ17世誕生時ルイ16世が"全て息子の時と同様に取り計らう"と書き残す。洗礼式も少人数、名付け経緯も控えめな印象。
・末っ子死去時のフェルゼン滞在延期 ナド

当事者以外の手紙や日記も引用されてて、客観的に見ても第三子以下ほぼフェルゼンの子供だろこれみたいな。心臓のDNA鑑定でルイ16世と照合しなかった理由は親子関係無かったからなのかと想像。
フェルゼンの思想や病歴など人間的な生々しさもわかる。指輪交換のくだりやギロチン後フェルゼンに時差で届いたアントワネットからの手紙なんかが実にドラマチック。
ただし大半が革命についてのやり取りなので政治色強め。逆に色々策巡らせたり相談しててアントワネット全然バカじゃなくね?と思ったりした。色々衝撃的な本だった。