>>880
借用語だとして、それが即、借用したその時代の借用元の側の発音とは限らないだろ。
単にアイヌ語に「ツ」の発音が無く、代わりに、「トゥ」で当てただけもしれんで。
現に、借用先として歯茎破擦音に母音の後続する語が極端に少ない言語に持ち込まれたときに、「ツ」の発音がそのままきれいに持ち込めない。

例えば、英語。固有語や古い時代の借用語には歯茎破擦音が無いところに、比較的最近持ち込まれたtsunami(津波)が綺麗に「ツナミ」と綺麗に
発音されることは少ない。殆どの人が、tu〜かtwu〜で発音する。ようつべにいっぱい2011年津波に言及した英語の動画あるから聴いてみ。

20年くらい前にジャパンカップに出て優秀してそのまま日本で種馬になったアイルランド産イングランド調教の競馬の名前でPilsudski。
イギリスから伴ってきた馬事関係者に訊いた名前からカナにおこして、日本のカナ書では「ピルサドスキー」。
名前の由来は、ポーランド再独立のヨゼフ・クレメンス・ピルスツキだから、「ピルスツキ」となるはずが、英語を経由したたために、英語の発音の
癖を反映して、元来切れ目でないdのところで音が切られてる。
ちなみに、アイヌ語の蝋管録音資料を多数採取したブロニスワフ・ピオトル・ピルスツキは、ヨゼフの弟。

逆方向だと、ツナ、ツーアウト。前者1903〜1930年頃、後者1880年頃に英語→日本語に入った。その時点で、日本語の「ツ」の発音は子音が
歯茎破擦音、英語のtunaおよびttwo-outの先頭の子音の発音は歯茎破裂音であったことは判明している。無い発音を代替したことは明白で、
その頃の英語の発音がtuで日本語の「ツ」だったわけではない。