モンゴル帝国時代の仏教とキリスト教

13 世紀初頭、チンギス・ハーンがモンゴル高原を統一し、「モンゴル・ウルス」という国家を打ち立てた時、その国民の半数以上は、ネストリウス派キリスト教徒であったと推測される。
それ以外に仏教徒、ムスリム、道教及び儒教の信者もいた。特に、モンゴル帝国のハーンの側近に、様々な信仰をもつ異邦人が数多く集い、宮廷では、シャーマン、キリスト教徒、仏教徒、ムスリムが重要な役割を果たした。
このことから、フフ・テンゲル(蒼き天、シャーマニズム)を信仰するチンギス・ハーンとその後継者たちは、宗教に対して寛容な政策をとり、信仰の自由と平等を保障していたことがわかる。
https://www.toyo.ac.jp/uploaded/attachment/15717.pdf