>>809
法身普賢
正式名を法身普賢金剛手、金剛手菩薩(ヴァジュラパーニ)が普賢の行願を成就し、成仏して大日如来となった姿を指している。

金剛手菩薩
金剛手、持金剛神とも称される、仏教の護法善神である。仏教の護法善神である。
金剛杵を執って仏法を守護するため、この名がある。
その起源はギリシア神話の英雄ヘラクレスであるとされる。
ヘラクレスは「獅子の毛皮を身に纏い、手に棍棒を持つ髭面の男性」という姿で表されるのが一般的だが、
インドにおける執金剛神の造形も、それと同様である。

クシャーナ朝のカニシカ王の時代に隆盛を極めたガンダーラ美術では、
仏陀の脇侍としてヘラクレスが配される例がしばしば見られる。
執金剛神が生まれた経緯は、ガンダーラにおける仏像製作と同じく
ヘレニズムの影響によるものと考えられる。

持金剛仏
元来は、五仏(五智如来)に続く第六尊として配置されていたが、
その後、五仏の特性の全てを兼ね備えると同時に、
五仏を統括する第六尊へと昇格した。
法身普賢や金剛薩埵と並んで本初仏として尊崇されている。