『呂氏春秋』
伊水のほとりにいた女子が突然孕み、夢で神から「臼から水が出るので、東に走れ。振り返っては為らぬ」
とお告げを受け、近隣に告げて十里走った。
そこで振り返ってしまうと、村は水に覆われており、女子は桑の木に変じてしまった。
うろの中から拾われて養われたのが、殷王朝の功臣伊尹であったという。

『旧約聖書』
ソドムとゴモラが神により焼かれる前、天使がロトの家を訪れ、妻と娘を連れて逃げるよう伝えた。
ロトの妻は禁を犯して町の方を振り返ってしまい、塩の柱に変じた。

『呂氏春秋』の話は、女子を孕ませたのが伊水の神だったのでしょう。
処女懐胎伝説は、中国文献にはよく出て来ます。