初代の王は戦乱を勝ち抜いて統一王朝を作り上げる
この時に二代目も指揮官として軍に従事している事が重要な要素になる
新たな王朝の初期は軍が権力の源泉となる
軍事経験がない二代目では軍を統率出来ず実権が握れない

徳川幕府は軍事経験のない三代目の家光への権力移譲に備えて政略を駆使して体制固めを行なった
家光が将軍についたのちも軍の実権は秀忠が持ち続けて体制を維持していた
その間に参勤交代や領地変えといったもので外様の有力勢力の力を削いで中央から離した
更に譜代の家臣でも有力者は謀反の罪を被せたり過大な報酬は与えず血族以外は領主とせず排斥していき官僚化していった
そうして野心を見せれば粛清するという雰囲気を作ることで封建主義から絶対王政に近い形へと移行していった
しかし江戸幕府は未だ天皇を形の上だけとは君主として抱いていた
また東北にも九州にも未だ有力な大名が残り絶対王政までには至る事がなく、関東中心の幕領の安定統治を行い徳川家という巨大勢力によるパワーバランスによって日本は戦争がない250年の安定期に入った