清王朝はアヘンで国力が衰退したのに、日本でアヘンが流通しなかった理由
http://news.searchina.net/id/1702285?page=1
日本はなぜ清のようにアヘンが蔓延しなかったのだろうか

19世紀の清は王族から軍人、一般市民に至るまで、ありとあらゆる人がアヘン中毒になり
国家全体が甚大な害を被ったと指摘する一方、日本は「アヘンに侵されることはなかった」。

要因の1つとして「徳川幕府がアヘンに対して厳しい態度を取った」ことを挙げ、日本はアヘンによって
国力が衰退していく清の姿をよく見ていた。これは徳川幕府が米国と結んだ日米修好通商条約で
「アヘンの輸入禁止」が明示されていたことからも見て取れる。

厳しく取り締まった結果、アヘン中毒者であふれていた清と違って、18世紀末の日本には
アヘン使用者はほとんどいなかった。

また、当時の日本人が「侵略には屈服しない態度」を明確に示したことも、日本でアヘンが流通しなかった要因の1つだ。
その象徴的な事件として「薩英戦争」を取り上げた。当時の英国は薩英戦争を通して「日本人は簡単には屈服しないことを知り、
日本人に対する見方を変えると同時に、日本に対する強硬路線を改め、アヘンを流通させるようなこともしなかったのだ。

中国は現在、麻薬で死刑に処されることもあるほど非常に厳しい態度を取っているが、これはアヘンにまつわる
過去の教訓が根底にあるとも言われている。もし日本でもアヘンが蔓延していたら、歴史は大きく変わっていたことだろう。