0049名無シネマ@上映中
2023/02/18(土) 01:14:10.89ID:TObn4wmm被害者両親と加害者両親が対話する話。
緊張感がすごい。
9割くらいはひとつの部屋での4人の対話。
それでも各々の表情が豊かで、
室内での多少の移動があり、
それを捉えるカメラも上手くて飽きない。
真摯に話すほどに
当時都合のいいところに縋って
息子と向き合いきれなかったことが
露呈していく加害者両親。
責めないつもりが責めてしまう被害者両親。
被害者母による
自分たちが楽になるための赦しがなされ、
解散して全員が部屋を出たところで
終わるかと思いきや、
その後も続いて蛇足……ではなく。
加害者両親が教会を去るときに
被害者母が言った
「先に行かせてあげたい」は
ダブルミーニングに思えた。
加害者母にもらった花を持ち帰るべく
箱に梱包するために留まっていた
被害者両親のもとに戻ってきた加害者母、
事件の一週間前の出来事を語る。
荒れて母に対して殴ると脅した息子を
恐れて逃げてしまった、
殴らせればよかった、と。
この話を聞いたときに被害者母は
本当に赦せたのではなかろうか。
また会いましょうと言っていたが、
きっともう会うことはないんだろうなぁ。
実際のところ、
赦せる親ってどのくらいいるのだろう。
信仰の有無の影響も大きそう。
自分には子がいないからわからない。