自動運転業界の事業開発には、
10兆円以上の資金調達(IPO時価総額)が、必要なんだな。

目指す米ライドシェア大手のUber Technologies(ウーバー・テクノロジーズ)。
最近では、ソフトバンクグループとトヨタ自動車などが
ウーバーの自動運転部門に、10億ドル(約1100億円)を出資するといった報道が流れるなど、
投資にまつわる話題が多い企業の一つだ。IPOを、前に、同社の投資にまつわる
話題を改めておさらいし、その背景や同社の戦略に近づいてみた。
■VCの米ベンチマークなど「物言う投資家」多かった過去
■サウジ政府系ファンド「PIF」、2016年に3800億円出資
■ソフトバンクグループ、9000億円出資で筆頭株主に
■トヨタ、550億円出資で協業強化 自動運転開発へ

■トヨタ・ソフトバンクによる巨額出資、MaaS分野で協業か
■IPOでfacebook超えも…時価総額13兆円なるか

■VCの米ベンチマークなど「物言う投資家」多かった過去、早くからウーバーに出資してきた
大型株主として、「Lowercase Capital」「Benchmark Capital」「Google Ventures」などが挙げられる。
グーグル傘下のグーグルベンチャーズは、2013年に,ウーバーに2億5000万ドル
(約240億円)を出資しているが、その後、グーグルの自動運転部門 Waymo(ウェイモ)が
分社化され、自動運転開発を本格化させる中、グーグル社を退職した一人のエンジニア、
アンソニー・レバンドウスキー氏が、自律運転トラック企業の
オットー社を立ち上げ、間を置かずして同社を、ウーバーが、6億ドル超で買収した。

ウェイモは、自社開発した自動運転関連の企業秘密1万4000点以上を
レバンドウスキー氏が不正に持ち出したとして、
2017年2月に、ウェイモの自動運転テクノロジーの差し止めや技術文書の返還などを求め、
ウーバーと傘下となったオットー社を提訴した。訴訟は、2018年2月に、ウーバーが
自社株の0.34パーセント(約2億4500万ドル=255億円と言われている)を
ウェイモ社に、譲渡する形で和解となったが、
訴訟中の2017年10月には、グーグルベンチャーズが、ウーバーと競合する
Lyftへ、10億ドル(約1100億円)出資したことが明らかになっている。