SoR、SoE以上に、上前を、かすみ取る SoI。

SoEとSoR、に加えてもう一つ、SoIという、ITシステム設計概念があります。
意味は「インサイトのためのシステム」で、
単刀直入に言えば、インサイトを理解するための、ITシステムです。

例えば顧客が持つビジネス上の欲求や行動心理、いわゆる顧客インサイトは、
顧客志向のビジネスを実現する上で欠かせない要素の一つとなっています。

構造化データと非構造化データを組み合わせて分析し、 深い洞察力で、
顧客インサイトを理解することで、ビジネスに、新たな価値を生み出すことができます。

SoIとはいわば、SoEとSoRを組み合わせた、インサイトを理解するための仕組みです。

例を挙げてみましょう。SoRによって、構造化されたデータをもとに、
Eコマースにおいて “レコメンド機能” を作成します。

レコメンド機能は、顧客がカートに入れた商品や、購入した商品に応じて

おすすめ商品を表示します 。これは、Eコマースを通じて得たデータをもとに、

趣味趣向に近いグルーピングから 、おすすめ機能を表示しています。

顧客からすれば、自分に好みに合った商品を表示してくれるので、

探す手間が省けるというメリットがあります。

これが顧客視点で設計された、SoEです。 SoEによって得た顧客の行動データは、

データベースに蓄積されていき、 新たな顧客インサイトを理解するための活用されます。

こうした一連の流れ、あるいはSoEから得たデータを分析するためのITシステムを、 SoIと呼ぶのです