「旧電電公社時代のお役所体質が抜けていないことが、ドコモの凋落を招いた。

しかし、今回をきっかけに変わる かもしれない。

iPhone5sが発売された『9・20』という日は、旧電電公社時代から続いてきた

“電電ファミリー体制” が崩壊した日と位置づけられるだろう」(ドコモ若手幹部)

旧電電公社には「電電御三家」や「電電ファミリー」と称される

親密企業グループが存在した。

電電御三家とは 、富士通、NEC(日本電気)、沖電気工業(OKI)の

大手電機メーカー三社を指す。

「旧電電公社は、電話機や通信回線などを、もっぱら親密企業から調達し、

蜜月関係を築いてきた。当然、高コスト 体質を招いたが、

独占企業であったがゆえに、利用者に負担を押しつけて、

電電グループは、大きな利益をあげて きた」(前出の若手幹部)

そうした蜜月関係は、旧電電公社の分割・民営化後も続いた。

「富士通やNECが、携帯電話の製造に参入したのは、ファミリー企業だから。

また『ガラパゴス化』が進み、iPhoneの 導入が遅れたのは

ドコモ側がそうしたファミリー企業との関係を重視したからだ」(前出同) つづく