>>587
アイヌ語は、バスク語やコーカサス諸語にも似た、
他動詞に主語と目的語の人称接辞がついて複雑に活用するタイプだが、

ニヴフ語は動詞の接続形にだけ、主語のみの人称接辞が付くという点では
アルタイ的な新しいタイプの言語だとも言える
ただこれはツングース語であるウイルタ語と長期間接触した結果
ニヴフ語が獲得した新しい特徴なのかもしれない(言語系統は非常に古いとしても)

グレートジャーニーとは関係なく、印欧語、セム語、アルタイ的な諸言語、
シナ・チベット語系でも人称接辞を失ったタイプ、これらがここ数千年で
大膨張する以前は、ユーラシアの言語はどれもあらかた
複雑な人称接辞を持っていたのではないかと考える(東南アジアは違うかもしれない)