生きる為に、死に物狂いで自分の地位を掴んだ洋一


金を稼げる奴が偉いんだ、俺はやる事をやっている、勝つためならなんだってする

この様に根底から、勝負師として生きる運命が備わっていたのが洋一

洋一の事故の後、ユミ夫人は洋一が築き上げてきた地位、生活を落とさない様に徹底していた

祐一を栗東の連中とは違う私立の学校に通わせ、ベンツで送り迎えをしていた
洋一がああなった事による同情を買わない為に、洋一が守ってきた生活を落とさなかった

素晴らしい母、妻である
しかし、それも祐一の価値観が勝負師に向かない根底を作った事起因として一理あるだろう

そして隣にスター騎手のお兄ちゃんがいて、良い車に乗って良い女と交際している事に憧れ、乗馬を始めるも1ヶ月で断念した

それでもユミ夫人の反対を押し切って騎手になった
その想いはフワフワした状態であり、自分が入る世界がこんなにも厳しいものだとは分かっていなかったであろう