6月も終わりが近づき、いよいよ夏がやって来る。ご先祖を家にお迎えするお盆のシーズンも、もうそう遠くはない。

中国メディア・今日頭条は23日、「起源は中国にありながら中国人が忘れ去ってしまった祭日が、今では日本の伝統ある祭日に姿を変えている」として日本のお盆を紹介する記事を掲載した。

記事は「中国では清明節を利用して死者を祭る風習がある。日本にも先祖を祭る祭日があり、それは中国が起源になっているのだ。毎年旧暦7月15日の盂蘭盆がこれにあたる。道教で言えば中元節だ。盂蘭盆というとみんな日本の伝統祭日と認識しているが、実は中国の梁の時代を起源とするのだ」と紹介した。

そして、毎年この祭日を迎えるころになると日本のあらゆる会社や組織が休暇を与え、従業員たちは帰省して家族で集まったり、先祖祭りを行ったりすると説明。

さらに、お盆には様々なイベントが行われ、人びとが集まって伝統的な盆踊りも繰り広げられるとした。

記事は「盂蘭盆の風習は1400年ほど前に中国から日本に入ったが、長い時間をかけて日本本土の習俗や特色を帯びるようになり、日本国内で盛大に行われる祭日となった。実際、中国の文化や風習で日本に伝わり、日本本土の習俗となったものは多いのである」と伝えている。

日本人からしてみると、清明節に中国のお墓の前で人びとが金品を模した紙細工を盛大に燃やす様子は実に不思議なものである。

それと同じように、日本のお盆にキュウリやナスと割りばしで牛や馬を作る光景は、中国の人にとっては奇妙に映るものだろう。

根源が同じであったとしても、日本と中国はやはり似て非なる文化や風習を持った国と考えるべきだろう。

http://news.searchina.net/id/1638451?page=1