マレーシアとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画の入札には、日本と中国はもちろんのこと、韓国も参加する見通しだ。日本はインフラ輸出の一環として新幹線の輸出を推進しているが、近年は中国と各地で受注を争っていることは周知のとおりで、その競争は激しさを増している。
 
 中国メディアの今日頭条は3日、中国や韓国が高速鉄道の新型車両を開発し、アジアにおける高速鉄道の主導権争いが激化していると伝え、中国も韓国も日本との技術的な差を徐々に縮小していると伝えた。
 
 記事は、中国が開発した高速鉄道の新型車両「復興号」は空気抵抗と騒音が軽減され、最高時速は400キロメートルに達すると伝えたほか、韓国も設計最高時速430キロメートルの高速鉄道車両「HEMU430X」の開発を進めていると紹介した。
 
 報道によれば、韓国はこれまで高速鉄道分野でフランスの技術に頼っていたが、「HEMU430X」については韓国が独自に開発を進めているもので、実用化に成功すれば韓国は「HEMU430X」を輸出していきたい考えだという。
 
 記事は、中韓は日本の新幹線との技術的な差を縮めてきているとし、このような見方は日本国内にも存在すると指摘し、将来的には日中韓による高速鉄道の輸出競争が勃発する可能性があると伝えた。
 
 日本はすでにリニア中央新幹線の建設を始めており、次世代の高速鉄道の実用化という意味で言えば日本は中韓をリードしていると言えるだろう。

 だが、日本が輸出を推進しているのは新幹線であり、今後は韓国も競争に参入してくるとなれば、記事も指摘しているとおり、受注競争はさらに激しいものになることは容易に想像がつく。(編集担当:村山健二)

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