韓国への終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に対する中国の報復措置などで深刻な販売不振に陥っている現代・起亜自動車は24日、中国市場攻略に向け、マーケティング部門と研究開発部門を統合した新組織「中国製品開発本部」を発足させたと発表した。

本部長には現代自総括プロジェクトマネジャーの鄭楽(チョン・ラク)副社長が就任する。

今回の再編は、現代・起亜自が共同で運営してきた中国事業本部内の商品事業部と中国技術研究所を統合し、相乗効果を上げることが狙いだ。これまで個別に行っていた製品開発を統合すると同時に、技術開発からデザイン、商品企画に至るまでが強化される。

中国製品開発本部は即日業務を開始した。現代自は「中国市場での販売回復に総力を挙げるという覚悟で、それだけ状況が差し迫ったことを象徴する措置だ」と説明した。

現代・起亜自はこれに先立ち、中国の販売法人トップを交代させ、約100人規模の「中国市場競争力強化タスクフォース」を稼働させた。また、フォルクスワーゲングループの中国市場向けデザインを統括していたサイモン・ロスビー氏を中国技術研究所の現代自デザイン担当常務に迎えた。

現代・起亜自は今年に入り、中国で販売台数がほぼ半減するなど、THAADの後遺症に苦しんでいる。今年上半期の中国での販売台数は前年同期比40%減で、7月も前年同月比で37%の落ち込みだった。

李衛栽(イ・ウィジェ)記者

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