韓国海洋水産部が多様な水産物を開発して輸出競争力の強化を図っている。5日は東京・新宿の「新大久保コリアンタウン」で輸出総合ブランド「K‐FISH」をアピールする試食会とプロモーション活動を行った。

試食品はホンオフェ(熟成ガンギエイの刺身)、蒸しアワビ、牡蠣の揚げ菓子、ふりかけのりなど9種類。在日韓国農食品連合会と新宿韓国商人連合会が協力した。

ホンオは全羅道産。本来は熟成したものほど高級品だが、日本市場向けは熟成前を提供した。試食した若い女性たちも「臭いが気にならない」「おいしい」と歓迎していた。

調理を担当した韓国料理専門店「はんあり新大久保本店」の関係者は、「カルシウムやタンパク質に富み、二日酔いにもいい」と効能を説明していた。

蒸しアワビは済州道産。試食した女性は「思いのほか柔らかい」とびっくりした表情。味は日本産より「香り深い」と評判。

牡蠣の揚げ菓子は慶尚南道統営の清浄海域で育った良質のカキをまるごと揚げたスナック菓子。酒のつまみとしてもよく合うオリジナル商品で、日本では肉のハナマサなどで販売している。カワハギとアーモンドのコラボが意外といわれる「ノッポ」も酒のつまみ向きだ。

ふりかけはピリ辛キムチ味のほか、カレー味やわさび味など多彩。いずれもメインの原料はのり。担当者は「板のり以外にいろいろあることを知ってもらいたい」と話していた。

会場では3人組K‐POPグル‐プ「D&T」が広報大使を務め、ミスコリアの2人も韓国から応援に駆けつけた。

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ホンオフェを試食してニッコリ


参鶏湯やチヂミPR…ビッグサイトで外食ビジネス見本市

外食産業572社が一堂に集う日本最大級の外食産業商談展示会「外食ビジネスウィーク2017」が8月31日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された。韓国からも韓国農水産食品流通公社東京支社(aTセンター)が統括のもと、選定した10社による韓国ブースを出展した。

日本でもなじみ深いチヂミや参鶏湯、マッコリ、ゆず茶の新商品を試食、試飲を通じて業界関係者へアピールした。

目を引いたのはえごまを加えた「参鶏湯」と韓国産の「もち麦」だ。同商品を扱っているM&Nコーポレーションの元錫喜チーム長は「参鶏湯にえごまを加えることで、濃厚な味わいになる。商談では一般客が多かったが、卸売業にどうアピールするか戦略を考えたい」と今後の課題を述べていた。

一方で、にぎわいを見せたのが新大久保のコリアンタウンで韓国食材専門店「ソウル市場」を経営しているハッピー食品の新商品「成京海苔」だ。韓国でも知名度が高く、現在、日本への輸入承認を申請中だ。

自社のえごま油を使って製造しており、ハラール認証(イスラム教の決まりにのっとって調理・製造された商品であることを証明するもの)も受けている。課長の姜敬和さんは「通関手続きが終われば、来年開催されるフーデックスジャパンでも展示したい」と熱く語った。

aTセンター東京支社の丁榮南次長は「対日農水産物輸出量が前年同時期に比べると今年は12・2%伸びており、日本での韓食への関心が戻りつつある。日本人は常に新しい物を求めているので、新商品や韓国でのヒット商品をいち早く把握し、日本のマーケットでアピールしていきたい」と語っていた。

期間中、約5万人が来場した。

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えごまを加えた参鶏湯も展示され、人気を集めた