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天木直人
2017年12月29日 12:15

命取りになりかねない安倍首相の対韓国強硬外交

 きのうのテレビが驚天動地のニュースを流した。

 何と文在寅大統領が、「この合意では慰安婦問題は解決されない」とする声明を出したというのだ。

 これまでのあらゆる報道と観測は、平昌冬季五輪の成功をすべてに優先する文在寅大統領は、報告書に対する韓国政府の立場は、五輪後まで明らかにしないとされていた。

 私もてっきりそう思っていた。

 だから日韓関係の難問は、年を越して2月の平昌五輪の後から表面化すると思い込んでいた。

 ところが文在寅大統領は2年前に発表された日韓合意の同じ日を選んでその内容を完全否定する声明を出した。

 これは腹をくくった政治声明だ。

 安倍首相はどう対応すべきか。

 メディアは一切それに答えようとしていない。

 大手各紙もテレビ報道も、大統領声明があったことだけを報道し、「見直しはありえない」という日本政府筋の言葉を繰り返し、日韓関係は難しくなると嘆くだけで、何ひとつまともな解説や論評をするものはない。

 それほど衝撃が大きいという事だ。

 それほど、誰もがどう評価したらいいかわからないという事である。

 ならば私が真っ先に書く。

http://blogos.com/article/268310/