【シドニー=松本史】豪紙オーストラリアンは27日、南太平洋の島国サモアが港湾再開発を巡り、中国と融資交渉をしていると報じた。サモアのツイラエパ首相は4月、港の再開発計画を表明したが、資金源は明らかにしていなかった。南シナ海などへ海洋進出を進める中国が今後、サモアの港を軍事利用する懸念も出ている。

サモアのロパオオ農業・水産相が、同紙に対して中国との交渉を認めた。国際通貨基金(IMF)によるとサモアの対外債務は国内総生産(GDP)比50%前後で推移している。スリランカなど、債務返済に窮して港湾など基幹インフラを中国に譲り渡す「債務のワナ」に陥る事例も出ている。同紙は「中国は(サモアに軍事拠点を築けば)豪州を威圧することができる」との専門家の見方を紹介している。


https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38230450X21C18A1FF2000/
日本経済新聞 2018/11/27 15:47

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サモアのツイラエパ首相