2019年5月16日、韓国・KBSによると、韓国の議員らによる「暴言の応酬」が激化している。

韓国では与野党が「選挙制度改革法案」のファストトラック(迅速処理案件)指定をめぐり激しく対立している。そうした中、野党「正義党」の李貞味(イ・ジョンミ)代表は15日にラジオ番組に出演し、野党「自由韓国党」の黄教案(ファン・ギョアン)代表の行動を批判する際に「これはもうサイコパスレベルだ。なぜなら他人の痛みを感じられない状態ということだから」と発言。これを聞いた「自由韓国党」議員らは「暴言だ」と一斉に反発の声を上げたという。

さらに翌日の16日には与党「共に民主党」の表蒼園(ピョ・チャンウォン)議員が、出演したニュース番組で「サイコパスは学術用語であり、メディアでも使われる大衆的な用語だ。政治的につながりがあるという部分は認めるべきだ」と李代表を擁護。すると「自由韓国党」の金ヒョン我(キム・ヒョンア)は、「経済がよくなっている」という文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言に触れつつ「自身の傷の痛みを感じられず放置し、それが拡大する病気もある。それはハンセン病だ。国民の痛みを感じられないというなら、私はこうした医学的用語が使えると思う」と発言した。

文大統領を「ハンセン病患者」に例えたこの発言に対しては、「自由韓国党」を除く与野党が強く反発。「共に民主党」報道官は会見で「ハンセン病患者をおとしめ、大統領まで侮辱した金ヒョン我議員は真摯(しんし)に自身の進路について考え、適切な意思を国民に表明してほしい」と述べたという。

これに、韓国のネットユーザーからは「サイコパスもハンセン病も暴言じゃないというなら、2人には今からその言葉を使用してもいいということだね。意地をはったところで、間違った言葉が正しい言葉になるわけじゃない」「韓国の国会議員は毎日、次はどんな暴言を吐くかということしか考えていないのだろう」「こんな人たちが国会議員だなんて恥ずかしい」「国会をなくして遊園地を造ろう。その方が平和な国を造れそう」「頼むから仕事をしてくれ」などため息交じりの声が上がっている。

一方、一部からは「国が滅びる一歩手前の状況だ。言葉を選んでいる場合じゃないよ」「関心を集めることも彼らの仕事の1つだから、まあいいんじゃない?」と理解を示す声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)

https://www.recordchina.co.jp/newsinfo.php?id=700287&;ph=0&d=d0058
Record China 2019/05/17 13:40