世界最大級の軍隊を保持する中国の人民解放軍幹部は5日までに、同国内で拡大する新型肺炎の問題に触れ、将兵の間には1人も感染者はいないと主張した。国営メディアが報じた。

中国では昨年12月から湖北省武漢市を中心に感染が広まった。本土内での発症者はこれまで8万人以上となっている。

中国共産党の中央軍事委員会の後方支援部局で健康問題担当幹部の少将は今月2日の会見で、人民解放軍は自ら感染阻止や制御の対策を増やしていると主張。兵舎での感染事例がなぜないのかとの質問に「将兵に対する病気に対応する訓練を強化し、不必要な移動を禁じ、不必要な集まりをやめさせた」と述べた。

一方、中国国防省の報道担当者は、人民解放軍は感染症の流行と闘いながらも効果的な戦闘能力を後退させないようにも努力しているとも強調した。

中国に近い韓国の国防省は3日、軍人の感染者は確認されただけで31人と発表。このうち17人が陸軍、1人が海軍、2人が海兵隊で11人が空軍とした。

同国における感染者数は5300人を超え、犠牲者は32人。在韓米軍では少なくとも4人の感染が判明した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200305-35150372-cnn-int

3/5(木) 18:00配信