【ソウル聯合ニュース】韓国で4月15日に行われた総選挙で当選した北朝鮮脱出住民(脱北者)の太永浩(テ・ヨンホ)氏と池成浩(チ・ソンホ)氏が4日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の健康悪化説を主張したことを謝罪した。

金委員長の健在ぶりが伝えられた2日、2人は自らが主張していた健康悪化説について釈明したが、批判的な世論が収まらないことを受けて公式謝罪した。

 太氏は元北朝鮮駐英公使で2016年に韓国に亡命。総選挙で保守系最大野党「未来統合党」からソウル市の小選挙区に出馬して当選した。太氏はこの日発表した声明で「理由のいかんを問わず、国民の皆さんにおわび申し上げる」とし、「2日間多くの叱責を受け、私の一言が及ぼす影響を痛切に実感した」と釈明した。

 また、「国民の皆さんが私を国会議員に選んだ理由の一つが北の問題に対する正確な分析と展望に対する期待だということを承知している」として、「期待が大きかった分、失望も大きいと考える」と反省。「国民の皆さんの叱責と重い責任を痛感した」とし、「これを機により慎重に、謙虚に政治活動を行うと約束する」と強調した。

 元人権団体代表で、未来統合党の比例政党「未来韓国党」から出馬して当選した池氏も声明を出し、「国民の皆さんに深くおわび申し上げる」と謝罪。「(国会議員という)私のポストの重さを深く感じた」とし、「今後、公人として慎重に行動する」と強調した。

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聯合ニュース 2020.05.04 16:29

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太永浩氏(資料写真)