日本で定期的に起きる韓流ブーム。現在は第3次韓流ブームが起きていると言われるが、これは中国でも同様だ。韓国の芸能人やアイドルグループは中国でも人気となっているため、韓国の芸能人たちは中国でも積極的に芸能活動を展開している。

 日本でも中国のSNSなどにアカウントを開設し、中国のファンに向けて情報を発信する芸能人は増加傾向にあるものの、中国語を覚えて中国のテレビなどに積極的に出演する韓国の芸能人に比べると、日本の芸能人の中国における活動は非常に「控えめ」と言えるだろう。

 それゆえ、「韓国の芸能人は積極的に中国を訪れているのに、日本の芸能人はなぜ中国を訪れないのか」と疑問に思う中国人は少なくないようだ。中国メディアの百家号は26日、日本の芸能人は韓国の芸能人のように中国へ出稼ぎに来ないのかその理由を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の芸能界には多くの韓国人芸能人が進出していると紹介する一方、日本の芸能人は「ほとんど中国の芸能界に進出してこない」と強調し、「その理由はどこにあるのだろうか」と疑問を提起した。

 その理由として記事は、日本のアニメや漫画は人気が高く、日本のアニメや漫画を見て育った中国人は多いが、「日本のテレビドラマや映画は現在、中国国内であまり人気がない」からだと分析。ドラマや映画が中国でヒットしないため、日本の芸能人は中国であまり知名度がなく、それゆえ中国で活動したくとも活動できないのではないかと分析した。

 また、歴史的背景や領土をめぐる対立も関係していて、日本や日本人を受け入れ難いと感じている中国人は少なくないと紹介。中国企業が日本の芸能人などを広告塔に起用すると「トラブル」が起きる可能性があるため、「中国企業は日本の芸能人の起用に対して慎重」だと強調、これも日本の芸能人が中国で活動しにくい理由につながっていると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

サーチナ 2020-08-29 07:12
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