先月退任した日本の安倍晋三・前首相(66)が東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の名誉最高顧問に就任する。森喜朗・大会組織委員長が7日に国際オリンピック委員会(IOC)理事会に報告した。日本の共同通信が報じた。安倍氏は首相在任中には必然的に組織委最高顧問・議長を務めたが、退任後この役割は菅新首相に継承されていた。

 安倍氏は首相就任直後、大会誘致を直接陣頭指揮するなどオリンピックに大きな愛着を示してきた。海外を訪問するたびに、その国にIOC委員がいるか確認して東京への誘致を訴え、2013年9月に東京開催を勝ち取った。

 2016年のリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックでは、日本の有名ゲームキャラクター「スーパーマリオ」のコスプレをして登場するサプライズ・パフォーマンスで世界を驚かせた。次の開催国首脳が直接姿を現して自国開催を宣伝するのは非常に異例のことだった。その後、安倍氏は「安倍マリオ」と呼ばれるようになった。

 先月持病の悪化を理由に任期途中で辞任し、オリンピックとの関係が途切れたかのようにみえたが、退任から1カ月も過ぎないうちに組織委はこれまでなかった役職を作り、再び安倍氏に役割を任せた。安倍氏の影響力が今なお残ると考えられているからだ。コロナ事態で1年延期された東京オリンピックは来年7月に開幕する予定だ。

東京=イ・テドン特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/10/09 09:30
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