0001Ikh ★
2020/12/30(水) 21:15:50.89ID:CAP_USER北京市内にある新興EVメーカー・上海蔚来汽車(NIO)のバッテリー交換施設。ピットにEVが入ると車両がゆっくり持ち上がり、車体底部のバッテリーを機械が自動で交換した。充電スタンドの急速充電なら1時間かかるが、約5分で作業が終わった。
同社は今夏、車体だけ販売してバッテリーはリースするプランを発表した。約30万〜50万元(約475万〜790万円)のEVが7万元(約110万円)安くなり、月額980元(約1万5500円)で月6回までバッテリーを交換。月に2千キロは走れる計算で、7回目以降は1回約100元(約1580円)で交換できる。
同社の交換施設は北京に15カ所あり、北京−香港間も200キロごとに整備済み。担当者は「来年は北京に50カ所、全国で380カ所増やす。バッテリー劣化の心配もいらない。今後はバッテリー交換方式EVが主流になる」と力を込めた。
2060年までに脱炭素社会実現を目指す中国政府は、11月に発表した21〜35年の新エネルギー車産業発展計画で、新車販売に占める新エネ車の割合を25年までに現在の約5%から20%前後に引き上げ、35年にはEVを新車販売の主流とすると表明。EV普及へ「充電・バッテリー交換施設の整備を加速し、バッテリー交換方式の応用を奨励する」との方針を打ち出した。
中国メディアによると、新エネ車メーカーの北汽新能源汽車も全国に200カ所超の交換施設を建設。重慶市では、市政府の支援で中心市街地の半径1キロごとに交換施設の整備が進む。11月に広東省広州市で開かれた「広州国際モーターショー」では、約20秒でバッテリーを交換できる新システムが注目を集めた。
今後の課題は交換用バッテリーの規格共通化。規格がメーカーで異なると施設の乱立や不足を招きかねない。工業・情報化省は企業側に規格共通化を促し、北京や海南省で実証実験を支援する考えだ。業界関係者は「規格共通化には自動車やバッテリー業界など多方面の協力が必要」と話す。
日本を含む各国も二酸化炭素(CO2)排出削減に向けて新エネ車普及を進めている。世界最大の自動車市場の中国でバッテリー交換方式の規格が共通化されれば、自動車産業や蓄電池業界に追随の動きが広がり、各国のEVの仕様や生産に影響する可能性もある。
Yahoo!Japanニュース/西日本新聞 12/28(月) 11:52配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/de97003195662a2783ec43d8dd5168afc1c18384